ダンゴウオ 天草お魚図鑑No.1

ダンゴウオイメージ
ダンゴウオ

 

和名:ダンゴウオ

学名Lethotremus awae

英名Lumpfishes

体長:0.5cm~2cm 

 

レア度:★★★

萌え度:★★★★★

老眼キラー度:★★★★

 

 

生態:天草では例年12月~5月いっぱいぐらいに観察できて、冬~春にかけて見られる人気の魚です。水温は12月で18度前後、5月で21度前後です。

 

こうした寒い時期にしか見れない魚たちがたくさん居るから、ドライスーツで潜る冬場のダイビングがまたおもしろいです。お持ちで無い方はドライレンタルも有りますよ。

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天草の親ダンゴウオはほとんどが緑色系の個体が多くて、稀にピンク系が見られます。

 

 

地域によっては昼間でも親ダンゴが見れるみたいですが、天草の親ダンゴウオは夜行性でナイトダイビングでしかほぼ見る事ができません。

 

2017年、それまでの【ダンゴウオ】は3種類に分類されました。天草で見られるのは夜行性のサクラダンゴウオということがわかりました。

 

水中写真からの分類のポイントは、感覚管が開口しているかで見分けます。

上から見た際に両目の中間にある白い眼隔管(ただのひげだと思ってました^^;)、目の上にある眼上管が空いていることが簡単に見分けるポイントだそうです。

 

この孔がダンゴウオには空いていません。

 

これ以外の水中写真での分類方法はまだ確立してないそうですので、上から見るのがポイントとなりますね。

 

3月には赤ちゃんダンゴウオがたくさん見られるようになりますが、4月5月にはナイトダイビングで大きくなったサクラダンゴウオがたくさん見られるので写真に撮って拡大してみましょう!(^o^)

 

同定のポイントについては、神奈川県立生命の星・地球博物館 瀬能宏先生に教えていただきました。いつもありがとうございますm(_ _)m


天草ダンゴウオ動画

 

12月~1月の間に親ダンゴウオがナイトダイビングで見られ、その後2月から3月下旬頃まで昼と夜に天使の輪があるニモダンゴを見る事ができます。

 

ニモダンゴの体長は約5mm。とても小さな魚ですが、2012年から毎年たくさん観察しているのでもうすっかり目が慣れてしまいました。

 

その後は5月いっぱいぐらいまで、ナイトダイビングでまた子ダンゴを観察できます。天草の子ダンゴは色のバリエーションが豊かで、白、ピンク、紫、深緑、緑、黄緑、茶色など、いろんな色の個体が楽しめるので、子ダンゴに会うために春にナイトダイビングする人も多いです。

 

その後の生態については詳しくわかってないそうですが、ダンゴウオの仲間のホテイウオが沖合と沿岸を産卵期に回遊する事が知られており、ダンゴウオもそのような生態なのではないかと考えられているそうです。実際私も水面を泳いで行くダンゴウオを何度か見たことがあります。

 

ダンゴウオは腹びれが吸盤のように進化しているため、岩や海藻などにピタッとくっついて止まる事が出来ます。 

 

水中ライトでじっくり観察していると、集まってくる小さなエビやプランクトンをぱくぱく食べたり、あくびをしたり、泳いで岩の裏に隠れたりといろんな行動を観察できて、見ていて飽きません。

 


ダンゴウオギャラリー


ダンゴウオ撮影について中野のアドバイス

 

まずはダンゴウオが居る時期に潜れるように、ドライスーツでのダイビングができるようになりましょう。(5月のナイトダイビングならウェットスーツでも充分チャレンジ可能です)

 

よかよかでは冬場の体験ダイビングもドライスーツで行うなど、初めての人でもドライスーツの着方、潜り方を毎回丁寧に教えてますんで、ドライ初心者でもダンゴウオダイビングへのチャレンジは可能です。

 

ダンゴウオは夜行性なので、幼魚期以外はナイトダイビングでのアプローチとなります。カメラを操作する手が自由になるように、カメラに水中ライトを取り付けておくのも重要です。

 

親も子も元々のサイズが小さいので、クローズアップレンズや顕微鏡モードなどで大きく撮影したいところですが、プレッシャーをかけると嫌がって逃げてしまいますから、脅かさないように優しく撮影するようにしましょう。

 

結構、同じダンゴウオという種類でも、性格が違いますので、おっとりした撮りやすい個体を選ぶのもお勧めです。

 

ダンゴウオは夜行性なので、水中ライトの光もあまり好きでは無い個体が多いです。手早く撮影できるように日頃から練習しておくと良いでしょう。

 


ダンゴウオ撮影お勧め水中カメラ機材

 

APS-Cサイズのカメラ:60ミリや100ミリ相当のマクロレンズ。

フルサイズカメラ:テレコンやクローズアップレンズなどを用いて、1.5倍程度以上の倍率

コンデジ:マクロモードでズームして写せる機能を搭載したカメラ

 

水中ライト:1000ルーメン程度以上の明るいワイドタイプのライト

 


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